有事に際し、2冊の本が心に浮かんだ −「初動」編
- 作者: 五木寛之,清重伸之
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1999/06/24
- メディア: 文庫
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- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
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どちらも、今から10年ほど前、「さーて、これからどーすっか?」という時に、ふと、手にしたもの。そして、どちらも、ぺらっぺらっな本なので、30分もありゃ、読めちゃう便利なもん。
前回(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20110412)は、「青い鳥のゆくえ」を処理しちゃたので、今日は、「チーズはどこへ消えた?」を処理しましょ。*1
ジブンノミハジブンデマモレ、オサナイコトモハオヤガマモレ
昔、この本は、日本語と英語で、ぜーんぜんタイトルがちゃうでー、って話をしたの、覚えてる?(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090318)
英語タイトル:「Who moved my cheese?」
日本語タイトル:「チーズはどこへ消えた?」
つまり、この本は、英語だと「僕のチーズもってったのだ〜れ?」ってなってんの。なんで、日本語だと「どこ」ってキーワードで誤魔化されちゃうけど、ホントは「犯人はだれ」ってところが「ジュウヨウ」なんよ。
さらに、この本の特徴として、
- 「Who moved my cheese?」(犯人捜し)に囚われたヘムを小バカにして
- とにかく出発したホー(初動)を褒め称える
という形式*2をとってますね。
確認してみましょう。*3
ヘムは事体が変化しても変わろうとしなかったのです。事体を分析することだけに精を出し、無駄な真相の究明をしていたのです。「いづれチーズは戻ってくる!」とかたくなに信じていたのです。ヘムは、自分のチーズは絶対安全だと思い、それを無くすると裏切られたように感じ、他人のせいにしていたのです。そして、状況をますます悪化させていったのです。迷路で道に迷ったり、しくじったりする事の不安と失望で、恐怖のあまり何も出来なかったのです。
[一方]
「ホー」は新しいチーズ・ステーションを、見つけ出そうとしていました。事体が悪化することを恐れたからです。このままでは、餓死してしまいます。そのような恐怖に駆られ行動を起こしたのです。時には道に迷うこともあるかも知れないけど、最後には新しいチーズが見つかるに違いないと思ったからです。「遅れをとっても、何もしないよりはいい・・・。」
ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「有事に際し、キミはヘムだった?それともホーだった?」ってこと。
ヘムガオオスギダ