「最後の最後まであきらめるな、必ず援軍は来る」という作り話
突然ですが、鳥居強右衛門って人知ってる?ってゆーか、そもそも、なんて読むか分かる?
こいつは、「とりぃ すねぇもん」って読むんだけど、相変わらず長ったらしーので、「スネ夫」とでも呼んでおきましょ。(wikipedia:鳥居強右衛門)
「スネ夫」について、超簡単に説明すっと、
むかし、長篠の戦い(wikipedia:長篠の戦い)というもんがあったの。
その前半戦で、長篠城が包囲された。
食糧も底をつき、あと数日で落城するってところまで追い詰められたの。*1
そのとき、そこらじゅう敵だらけの中、城を抜け出して、援軍を呼びに行った「無謀な男*2」がいたの。
そいつが、「スネ夫」さ。
こいつ、よっぽど運がいいのか、援軍呼びに行くの成功しちゃったの。
ただ、「スネ夫」には、まだ重大な任務が残っていた。それは、「援軍来る」ってことを城の仲間に知らせないと、みんながヘタっちゃう。「あと、数日でも耐えるんだ。最後の最後まであきらめるな。援軍来る」ってことをつたえなきゃ。
「スネ夫」がんばった。タックルをかわし、左右に軽快なステップを踏んで、敵の間をスルスルと走り抜けた。
ところが、最後の最後、敵のタックルで、転倒。すぐに、大勢に取り押さえられた。
敵は、「スネ夫」に「仲間に、援軍は来ない、と嘘を言え。そうしたら、お前に褒美をやる」と言った。
敵に買収された「スネ夫」は、逃がされて城のところまで帰って来た。
そこで、「スネ夫」は叫んだ。「最後の最後まであきらめるなー、必ず援軍は来るぞー」
当然、すぐに、敵につかまり、ボコボコにされたあげく、処刑されちゃった。
ってこと。
ここでちょっとだけ、水を差しておきますと、これは、おそらく、作り話ですね。だって、援軍か来るかどうか、ってのは、遠くで狼煙をあげれば済む話で、わざわざ城まで戻って報告しなくちゃならんわけなーい。
ってなわけで、結局何が言いたいのかってーと、
なんとなく、最近の日本っておかしいでしょ。
夢も希望もない話ばっか聞いてると、ホントに夢も希望もなくなっちゃうよ。だから、テレビも新聞もすてて、「スネ夫」のことでも思い出してー。
もう日本の政治や、ホーシャノーなんて、数か月くらいニュース見てなくても、おんなじところをクルクル回ってるから、放っておいて大丈夫だよ。それより、キミの夢や希望がなくなっちまうほーが、よっぽど、重大事だよ。
さっきも水差しといたけど、
強右衛門の命を賭した忠義と壮烈な死に様を見届けた長篠城の城兵たちは、強右衛門の死を無駄にはしないと大いに士気を奮い立たせ、援軍が到着するまでの二日間、武田軍の攻撃から城を守り通す事に成功した
こんなこと、おそらく作り話だよ。
でも、作り話でもなんでもいーから、ぼくたちには、夢や希望が必要なんよ。
むしろ、ぼくたちは、いつでも、どこでも、「最後の最後まであきらめるなー、必ず援軍は来るぞー」という作り話を忘れちゃーいけないんよ
ってこと。