simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て


ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)


ひょんなことから、梅田さんご本人から、最新本をいただきました。ありがとうございました。


メールで直接「お礼と感想」を言うことはできるのですが、それでは『ウェブ時代をゆく』のメッセージでもある「開の発想」に反してしまいます。しかも、Web上でこうして書いていれば、必ず「梅田レーダー」にひっかかるであろう、と確信していますので、あえてここに書かせてもらいます。


私が梅田さんから学んだ一番大きなことは、「毀誉褒貶っていいじゃん、楽しいじゃん」というようなことです。『ウェブ時代をゆく』の170ページに

ブログを書き「不特定多数無限大」と向き合うことでときどき味わう苦しさは、知的生産においてきわめて重要なプロセスなのである。

と書いています。私はこの一文こそ、梅田さんの「思想」を端的に表現しているものだと思います。ただこの文だけを読んでしまうと、「苦しいのか?」と思われてしまうので、真意を誤解されないように、必ずニコニコ(ニヤニヤ)しながら、この一文を声に出す必要があると思います。


というわけで、『ウェブ時代をゆく』を読み、また毀誉褒貶の中でもまれたいと思い、はてなに帰ってきました。自分のできる範囲で、「ネット空間の日本語圏を知的に豊穣なものに」することこそ、最大の「お礼と感想」になると考えています。