simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

嘘かホントかは別として、日本っちゅうとこは、結局泣き寝入りしてきた歴史なんですが・・・


世の中、便利なもんで、あんましたくさんの本を読む必要がない。
数人の書いた、数冊の本を読んどけば、たいていの「事件」は理解できるし、たいていの「くだらん会話」ならついていける。


そんな肝になる人の一人は、丸山君(wikipedia:丸山眞男)でしょう。*1


そして、語弊しときますと、丸山君を理解しようとすれば、この一文を理解すれば、大丈夫。

日本の歴史は階級闘争の歴史よりもむしろはるかに多く、被抑圧者が陰でブツブツ言いながらも結局泣き寝入りしてきた歴史である。


〔新装版〕 現代政治の思想と行動

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つまり、丸山君によれば、ヨーロッパとかアメリカっちゅう国を理解しようとすれば、それは、階級闘争の歴史として考えれば、たいていのことは説明つくんやけど、日本っちゅうとこは、「泣き寝入りの歴史」としてみれば、まぁ、納得いくんとちゃう、ということらしー。


確かに、今も、みんなでがんばって「泣き寝入りの歴史」を刻んでますね。歴史的に順当です。


ただし、実際の歴史を見るとき、ちょびっと注意が必要よ。それは、

「泣き寝入り」っちゅうのは、カッコ悪いので、実際は、カモフラージュされますよん

ちゅうこと。


では、実際の例を見てみましょう。*2


wikipedia:桜田門外の変」ってご存知かしら?
簡単に言っちゃえば、「150年くらい前、アホな大臣*3がいて、桜田門の近くで殺されちゃった」ってことですね。


まぁ、政治が混乱してるときは、起こりそーな事件じゃーないですか。


ところが、アホな大臣といえども、武士だったわけで、「そこらへんでやられちゃいましたー」なんて恥ずかしくて言えませーん。なので、なんと、

体裁を取り繕うため、首と胴体を縫い合わせて布団に寝かせ、病気ということにしました。
時の老中が「病気中」の井伊大老を「お見舞い」するという茶番[まで]演じています


http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q135258033

とゆーことらしー。


現在の、のほほんとした世の中に生きてる私たちには、わかりにくいことですが、当時の常識からすれば、「やられたら、やりかえす」ものです。
やられちゃった「アホな大臣」の一族は、やったやつらに、仕返ししなくちゃいけませんね。それが、武士としての最低限の礼儀だったはずよ。


でも、なんと、お人形さんみたいに、首と胴体くっつけてまでして、「病死」だってカモフラージュして、泣き寝入りしたんだとさ。不謹慎やけど、滑稽きわまりないね


ってなわけで、結局何が言いたいのかっちゅうと、

ぼくたち、今、泣き寝入りしようとしてますね。どう考えても、ぼくたち、異常なほど、被ばくしてますね。でも、泣き寝入りしようとしてますね。


そして、泣き寝入りしたなんて、カッコ悪いから、カモフラージュしてますね。


「暫定基準値以下ですから大丈夫です」なんて、「首と胴体くっつける」くらいバカげてるって、誰でもわかってます。でも、みんな、時の老中が「病気中」の井伊大老を「お見舞い」するという茶番を演じたかのよーに、何かを演じてますね。ちょっぴし怖いし、かなーり、滑稽よ。


でも、いいんだよ。それが日本の歴史で、私たちのDNAに刻まれたパターンなんだよ。


ってなことを、丸山君は言ってたよ。


なんだけど、・・・

ってこと。

*1:ただ、決して、彼がすげー、とか、彼の言ってることが1000%正しー、ってな意味じゃーないので、そこんとこ、勘違いせんといてー

*2:いつものごとく、めちゃくちゃな展開なので、実際の事件については、自分の目で確かめよー

*3:どんな意味でアホか、ということは別の機会にでも