ピンと来ないかもしんないけど、これは大事件です
良くも悪くも、世の中は、既成事実の積み重ね*1。立派な理念だけ抱えて何もしない/できない連中に、未来は作れないし、託せなーい。
逆に、立派な理念など何もなく、あるのは整合性のとれていない数々の突発行動のみって連中*2は、時に抜き差しならぬ騒ぎを起こすんだけど、なぜか未来を作ってしまうし、託したくなーる。
かつて、http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090710で、坂東慶太(id:keitabando)はヨシダだ*3、と紹介したんだけど、彼はもう世界に飛び出してしまった*4。もはや、かれは世界のKeita Bandoなの。
そのKeita Bandoが、また、やらかした! いや、でかした!
Keita BandoのやらかしているMyOpenArchiveっちゅうのは、厳密な意味で、OA(オープンアクセス)なのか?ってご意見・ご批判・くだらん感想は、あちらこちらから届くわけやね。(私の個人的な意見としては、OAじゃないけどぉ、so what?って感じです)
ところが、http://d.hatena.ne.jp/keitabando/20110203でひょろっと報告されてるよーに、Peter Suberってちょいとした有名人が、彼のニュースレターの中で、
Keita Bando relaunched MyOpenArchive, originally launched in September 2007. MOA is an "individual" rather than "institutional" OA repository.
http://MyOpenArchive.org/
http://www.facebook.com/note.php?note_id=135397439857139
って感じで言及したわけさ。
いいですか、みなさん。
MOA is an "individual" rather than "institutional" OA repository.
というわけで、「MyOpenArchiveは、OAリポジトリである」と高らかに宣言されていまーす!!!
これは、「皇帝就任宣言を新聞各社が正式に掲載したこと(wikipedia:ジョシュア・ノートン)」に匹敵する、歴史的な既成事実です。
皇帝ノートン1世は、その後21年間に渡り、実際に皇帝として、「整合性のとれていない数々の突発行動」を残していくわけだね。しかも、民衆に歓迎されながら。
さて、Keita BandoとMyOpenArchiveは、これから、OAリポジトリとして、「整合性のとれていない数々の突発行動」を残していくことを期待されているわけ。
そんな「向かうところ敵なし」じゃなく、「向かうところ敵だらけ」のKeita Bandoにも悩みがある。それは、皇帝ノートン1世も抱えていた悩みと同じで、要は、財政難だってこと。
そんな皇帝Keitaは、最後のやけっぱちな行動に出て、
For my birthday on February 14th, I'm asking my friends and family for a special gift: help me raise $1000 for MyOpenArchive. It's a great cause that advocate "Open Access" mind as widely as possible.
http://wishes.causes.com/wishes/205042?bws=fb_event_description
ということで、2月14日が誕生日らしく、それに向けて、寄付のおねだりをしてまーす。とりあえず、クレジットカードを持ってる人は、缶コーヒー1本我慢して、1ドルを皇帝Keitaに納税してみればー。バスに乗るのをやめて、歩いて、2ドルでもいいし。
ってなわけで、結局何が言いたいのかっていうと、「失礼千万だって承知で言うけど、Keita Bandoは今も昔も、Open Accessなんて「理念」を理解してない(はず)。だけどね、そんな彼は、今では、世界中に名前が出回るほどの、OAプレイヤーなの。このことは、大事件ですよ。世界を動かすのは、立派な理念なんてもんじゃーなく、整合性のとれていない数々の突発行動なんじゃーないかと本気で思うよ」ってこと。