simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

あんこに入れる塩 スイカにかける塩

言葉っちゅうもんは、時に危険で、私たちに、かなーり勝手な思い込みを植え付け、そして逃げて行くもんだ。気をつけよ。


「情報収集」って言葉は、巷でよく見かけるね。ノウハウ本も多い*1。「収集」って言葉がつくから、集めないといけない気がする。たいていのノウハウ本も、必死に集めることだけ説教す。


ところがね」という例を、紹介しましょ。あくまで、フィクションであり、実際の出来事とは関係ありませんので、大人な対応を願う。


ある業界があるとすんでしょ。仮に、「電子化業界」と名づけましょう。


その業界で、あるテクノロジーっぽいものがあるとしましょ。仮に、「SSIMの値を指定したJPEG2000変換」とでも名づけましょう。


そんで、その「SSIMの値を指定したJPEG2000変換」に関連して、自分の知りうる範囲の全ての情報*2を、惜しげもなく、ブログで無償公開してしまったとしましょ。仮に「電子化ブログ」とでも、名づけておきましょ。


果て、どんなことになーるかな?


たまたま、日本で最大とおぼしき図書館が、「SSIMの値を指定したJPEG2000変換」を伴う大規模プロジェクトについて、入札をするとしましょ。


「電子化業界」のみんなは、必死に、情報収集を開始するわけですね。「SSIMとは何か?」「JPEG 2000のコンポーネント数って何だ?」などなど。


そーすっと、調べれば調べるほど、「電子化ブログ」に集まってくるわけですね。なぜなら、その手の情報を、無償でネット上に展開してっとこは、他におまへんから。こういうのは、ある業界用語で「トラップ」と呼び、シティハンターの海坊主こと伊集院隼人が得意としてますね。(豆)


「電子化ブログ」に集まってくるときに、「電子化業界」のみんなが「置き土産」をしていくわけ。具体的に、どんな「置き土産」を持ってくるのかは知りましぇんが、すごいらしー、というもっぱらの噂だよ*3。その「置き土産」だけで、「業界の動向」が手にとるよーに分かる(かーもしんないし、分からんかーもしんない)。まぁ、とりあえず、ネギがカモ背負ってやってきて、みやげに牛丼置いていく、くらいで考えといて。


というわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「あんこを作るとき、塩を入れるらしい。なんで塩なんか入れるんでしょ?甘いもの作りたいのに、塩は変でしょ?でも、誰が思いついたんだか知らんけど、塩を入れると、甘くなるらしい。ならば、情報を「収集」するときだって、「放出」したほーが良いんじゃーないんですか?私は絶対しませんが、スイカにかける塩も同じことらしーよ。つまり、世の中は、アベコベなのだ」ってこと。

*1:っちゅうことは、しょーもない、ってことだけどね

*2:全ての情報だと思わせつつ、一番肝心なところを、スポッと抜けさせる、というのが、プロの手口だそーです。賢いみなさんは、そんな手口にひっかからんよーに、注意しましょね。さらに賢いみなさんは、そんな手口をマネしましょ。

*3:ちょろっと聞いた話では、アクセスログってもんらしーんですが、私には何のことやら、さっこり分かりませーん。