なんで海外行ったのか?
おかげさまで、Dr.テンマの1件は無事解決したよ。一時はどうなることかと心配したよ。読み終わったついでに、ちょっとだけ、ナイーブな話しましょ。
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- メディア: コミック
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第18章(最終章)16ページで、ルンゲ警部は言う。
実在する人物が、
架空の人間になるには
どうしたらいいのか・・・・・・
答えは
簡単だ。
その人間を知る者、
その人間の過去を
知る者、
全てを消し去る
こと・・・・・・・・・
そして・・・・・・・・・・・・
彼らの知人も
周囲の人間も
消し去る・・・・・・
この第18章は、2002年2月発行ってことになってる。そっからさかのぼることちょうど10年。1992年2月12日に、私はアメリカに向けて旅立った。初めての海外旅行だったのに、滞在は15ヶ月くらい。長かった。シアトル近くの島、ウェストバージニアの田舎町、首都ワシントンDCにある孤村と移り住んで、途中、ニューヨーク、ボルチモア、ラスベガス、グランドサークル、ロサンゼルスなどへ(バスと電車で)行った。もちろん「五木寛之」を携えて。
「何しに行ったのか」とよく聞かれるので、「英語のお勉強」と答える。
「何で行ったのか」とたまに聞かれると、結構困る。
今思えば、「架空の人間」になりたくて、でも「全てを消し去る」こともできそーにないから、自分からどっかへ飛んで行っちゃったよー、ってな気がする。それから16年くらい経ってるけど、今だと、「全てを消し去る」なんてチョイト物騒なことしなくても、わざわざ飛行機で飛んでいかなくても、セカンドライフ行けば、誰でもすぐに「架空」になれる。いい時代だね。
ってなわけで、結局何が言いたいのかっていうと、「16年前は窮屈で飛び出しちゃったけど、すったもんだの末帰ってきた日本*1ってとこはやっぱすごい。何がすごいかって言うと、マンガと食べ物がとにかくすごい。みんな、この凄さに感動できなくなってたら、もったいないよ。しばらく、海外フラフラしてくるといいよ」ってこと。
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*1:って言っても、ずーっと日本から離れてたわけじゃなけどね。気分的にってな意味ね