出遅れたから、先回りした
今日は、ビジネスのはなし。*1
ごらんのとーり、大学に通ったときに、借りてた奨学金を完済したよ。
これって、15年間で返済するもんだから、私は社会人になって15年が過ぎたってことだね。
この大学時代の借金というのが、約200万円。さらに、大学院時代のものが200万円くらい*2あったので、社会人デビュー当時、ざっと400万円くらいのマイナスでスタート!
ホントはね、「大学院卒業して、そのまま研究職について、この400万円の借金は免除になる」って算段だったんだけど、予定狂っちゃいましたー。てへっ
さて、こっからが本題ですが、27歳のとき、突然、大学院を途中で辞めて、400万円の借金とともに、ビジネスの世界に突撃しよーとしたわけですね。
とーぜん、周囲からは、アホだとか、バカだとか、ののしられたわけです。*3
「他人が何を言おーが、わが道を行く」と、突っぱねるわけです。
でも、内心、この後、おれはどーしたらいいんだろーか、と悩んで、食事もノドを通らず、夜は寝れず、さらに・・・
と、そんなナイーブな人生だったら、少しは美談なのでしょが、
真逆の、いたって冷静な日々で、とても、かわいげのない人でしたね。(反省)
27歳で社会陣デビューってんで、普通の大卒と比べて、5年落ちくらいですね。
今振り返ると、この「5年落ち」というのが、うまく作用したっぽい。あきらめがついた、という感じ。
おそらく、「2年落ち」くらいだったら、がんばって、みんなを追い越してやろー、とか思って、みんなより努力してやろー、なんて、ドツボにはまってたんでしょね
ところが、「5年落ち」となると、努力なんて、する気すら、わいてこない
自然と、みんなはどっちに向かってるかを観察して、その数年後に合流できそな地点に先回りしちゃおーって考えてた。
これって、15年たった今でも、同じこと。
短距離走みたいな勝負はしない。
マラソンみたいな勝負もしない。
じゃ、どんなことするのかってーと、過去に何度も話をしてるよーに、「信念」とか「勇気」で、勝負するってこと。
コロンブスのアメリカ発見について、そもそも彼の偉大な点はどこにあるか・・・
それは西回りのルートでインドへ旅行するのに、地球が球形であることを利用しようというアイディアではなかった・・・このアイディアはすでにほかの人々によって考えられたものであった・・・
彼の探検の慎重な準備、船の専門的な装備などということでもなかった。それらのことは、ほかの人でもやろうとすればやれたに違いない。
そうではなくて、この発見的航海で最も困難であったことは、既知の陸地を完全に離れ、残余の蓄えでは引き返すことがもはや不可能であった地点から、さらに西へ西へと船を走らせるという決心であったに違いない。
Heisenbergさんの『部分と全体』(ISBN:4622049716)より勝手に改行付き
ってなわけで、まとめると、
そーとー出遅れたので、追いつこうなんて、はなっから考えなかった。だから、先回りしようとした。でも、先回りって、けっこー、勇気がいることが分かった。勇気を振り絞って、「みんなが東行くから、僕は西へ進めば、どこかで出会うよ」ってやってみた。そしたら、勇気ってのは、自分を信じるってことなんやね、と分かった。西へ進めば、どっかで合流できるじゃん、ってのが頭で分かってても、その判断を、最後まで信じきることができるのか、ってのは、案外、できないことだとわかった。そんなことを、やってのけた、自分に気づいた。そんな、社会人15年目の朝だった。
ってこと。