simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

「何言ってんだか、じぇんじぇんわかりましぇーん」

白隠は、その昔、恵端から、「個鬼窟裏死禅和」と怒鳴られた。*1


わけわからん人向けに、3秒で解説しとくと、

白隠ってゆー有名な禅僧がいた。


この人、エリート意識満載の、「いやなやつ」だった。


ある日、恵端というみすぼらしー恰好のじぃさんに会った。


白隠はどや顔で自分の「すごさ」披露した。


(みすぼらしー恰好の)恵端に無視された。


むかついた白隠、恵端に食ってかかる。


恵端は白隠に向かって、「個鬼窟裏死禅和」と怒鳴った。


つまり、「何言ってんだか、じぇんじぇんわかりましぇーん、アホか?」と。


このあたり、もっと詳細に知りたければ、これ読むといいでしょう。*2

白隠ものがたり―夜船閑話に寄せて

白隠ものがたり―夜船閑話に寄せて


年始の一発目に、「レーニン」が正解の問題を「ウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフ」と書いた兄ちゃんの話したね。(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20130102


同じ構図ですね。(兄ちゃん/センセイ ≒ 白隠/恵端)



結局何が言いたいのかってーと、

「ウラジーミル・イリイチ・ウリヤノフ」で減点された兄ちゃんが、その後、どーなったんだか、知りません。


でも、センセイにガツンと言われた後、まっとうな方向に進んでれば、「中興の祖」とまで讃えられた白隠のよーに、花開くかーもしれない。


白隠/恵端みたいなシチュエーションって稀だと思うんだけど、それは、

  • 白隠みたいなやつがまれだからじゃーなく、
  • 恵端みたいなやつがまれだからだね


今、センセイも、ジョウシも、センパイも、「何言ってんだか、じぇんじぇんわかりましぇーん、アホか?」とは言ってくれない。(その後がいろいろと)めんどくさいからねー。


しかし、もし、万が一、「何言ってんだか、じぇんじぇんわかりましぇーん、アホか?」って言ってくれる人がいたら、その人に、必死にしがみついていくべきだね。(でも、その前に、そー言ってもらうためには、必死にとんがって生きていないとね。*3


それも、「知恵」を身に着けるための作法のひとつだね。


つまり、ホームで闘ってばかりいないで、好き好んでアウェイに飛び込もう

ってこと。

*1:念のため、言っとくけど、読みは「さ・か・き・ば・ら・せ・い・と」じゃないよ

*2:作者があとがきで、「創作部分は、きわめて些細な部分であり、その意味ではむしろ、正確を期した白隠評伝と言った方がいい」と豪語してますが、そんなことの真偽はどーでもよく、単なる「つくり話」ですので、ご注意を。

*3:少なくとも、ボクは、そーしてきたよ。自分が最大限アホに見えるフィールドに飛び込んで、アホ扱いされて、少し慣れてきてアホ脱却すると、さらなるアホ領域を探して・・・