「失恋の痛みに耐えるくらいなら、いっそ全部忘れてしまいたい」
こんな映画見たことある?
「失恋、つらいよー、どーしたら記憶全部消せますか?」という、なんとも、まぁ、乙女チックで、ナイーブなストーリーなわけです。
失恋だとか、そんなもん、どーでもいーお年頃の私が、こんな映画を見ると、こんなことを考えるわけさ。
あーもったいない
simpleAは、日々トラブルに巻き込まれるの。とゆーより、好き好んで、トラブルに身を投じていくの。
その理由は、ちょっと長くなるけど、友人の証言を引用しときましょ。
[simpleAが]何故その立ち居地にそんなにこだわるのかといえば、自分が一番力の発揮できる場所だと経験的に分かっているから。そこがどれほど神経が磨り減る場所であろうと、そこで動かなきゃ意味がないと。悪く言ってしまえば、実に図太くしたたか、ということだ。これ、ちょっと恐ろしいことに、ここでの立ち居地の経験を積めば積むだけまたそこの立ち居地に立ちやすくなっていく。つまり、自ずと情報が集まってくるのだ。経験値の差はここにおいてはあまりにも計り知れない。
経営コンサルって、何か、「高尚」な響きがあって、何か、「エレガント」な仕事だと思ってる人、多いね。確かに、そーゆー「エレガント」な経営コンサルもいるんだけど、simpleAってのは、そんな「お上品」な仕事はしませんよー。
どんなんが多いのかっちゅーと、こんな感じ*1
- 家族経営の会社で、取締役会において、「夫婦げんか/親族争い」が始まる
- 社長が怪しいところから金借りてきて、借金とりみたいな人が乗り込んでくる
- そーとー事情があり、かなり無茶な交渉をしなくちゃいけない
正直言って、こーゆートラブルってのは、そーとー疲れるよ。
そーとー疲れるのは覚悟で、首突っ込んでくのは、健康維持や、体力向上のため、ジョギングやランニングする人いるけど、そんな人たちと一緒だね。トラブルに身を投じていくのは、simpleAの健康維持や、体力向上のためだね。
おかげ様で、simpleAは、健康優良。なぜなら、会社が巻き込まれるトラブルは、ほとんど経験済みで、いざとなったときうまく立ち振る舞うことできるし、そもそもトラブルに巻き込まれないよーに、誘導することも可能なわけだからさ。
ってなわけで、結局何が言いたいのかっちゅーと、
「トラブルに伴う痛み」だけがsimpleAの資産となるので、それを、「全部忘れる」必要があると、それは大損害だ。
そんな私が、「失恋の痛みに耐えるくらいなら、いっそ全部忘れてしまいたい」なんて聞くと、「もったいない」としか思えないのと同時に、守秘義務契約について、思いをはせるわけさ。
「失恋の痛み」などを、法律用語では、「残留情報(residual information)」と呼んでいて、その取扱いまで、契約書で決めておくわけだね。
残留情報とは・・・頭の中に残っている記憶のことです。秘密保持契約では、・・・契約終了後には・・・秘密情報を使用することを禁止しますから、厳密には人の頭に残っている記憶も使用することはできません。
しかし、実際には記憶を消し去ったり・・・できない以上、・・・使用されないことを義務付けるのは不可能です。特に記憶と自己のノウハウが頭の中で渾然一体となってしまえば、もはや、それらを明確に区別することは困難です。
とゆー感じで、「失恋の痛み」なんてもんもバカバカしーけど、それ以上に、「記憶に残っちゃったもんはどーしましょーか?」って真剣に記載している契約書ってのも、ちゃんちゃらおかしーね。
そんなわけのわからん、世の中が大好きよ
ってこと。
*1:言えないことも多いの、かなりボカしてるよー