シュールについて その2
「ちょーかあいい」と言えば、新垣結衣のよーに、「めっちゃ かあいい」って意味ですね。
同様に、「ちょー、リアルなんですけどぉ」と言ったら、「めっちゃ、リアルやんかぁ」という意味です。
なので、「シュルレアリスム=超現実主義=ちょーリアルなんですけどぉ」という流れでいいですね?
これが、巖谷さんが『シュルレアリスムとは何か (ちくま学芸文庫)』で300ページも使って、セツメーしてた内容です。いたってシンプルでしょ。
ところが、この絵を見て、「ちょー、リアルなんですけどぉ」って思える?*1
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/006/982/99/N000/000/000/119538811264916203505.jpg
フツーは、マグリットの絵とか見て、「リアル」とは思わない。(よね?)
だって、卵見て、鳥の絵を描いてんじゃーん、おかしーよー
その「リアル」とは思わないキミの「フツーのジョーシキ」に挑戦してきたのが、シュルレアリスムなんよ。
細かい話はすっとばして、いきましょ。
幼稚園児とかと話をすると、すぐ分かるんだけど、そこらじゅうを、怪獣が歩いてたり、オオカミが歩いてたりするんだよ。
そんな幼稚園児も、大人になると、「フツーのジョーシキ」を備えるよーになる。
そーゆー成長過程で、失っていく「リアル」な感覚を、思い出してよー、というのが、「シュルレアリスム=超現実主義=ちょーリアルなんですけどぉ」という流れです。
簡単に言っちゃうと、「大人な対応」への批判ですね
さて、話がたっぷり変わりますが、私が、この世で一番シュールだと思う出来事は、
大坪弘道さんが、「最高検のストーリーには乗らない」と言った
事件です。
事実がどーなんだか知りませんが、要は、
今まで、大坪さんは、さんざん悪いことばっかして、無実の人に、濡れ衣を着せ続けてきた。
ところが、ある日突然、自分が濡れ衣を着せられた。
こりゃ、たまらんと思い、検察という組織はいかに、悪いことをしてきたか、告白してみた。
つまり、大坪さんは、「自分がこれまでどんな悪党だったのかを一生懸命力説して、その罪で有罪にしてくれーと訴えることでしか、今の自分を守ることができない」という、かなりシュールな状況にいるんですね
という感じですか?
というわけで、結局何が言いたいのかっちゅうと、
マグリットとか超現実主義の人たちは、「ありえねー」という気持ちを人々に抱かせることで、ボクたちの「ジョーシキ」なるものに揺さぶりをかけた。
その意味で、大坪さんは、アバンギャルドな超現実主義者で、法廷という場で、ボクたちの「ジョーシキ」なるものに揺さぶりをかけた。
彼の超現実主義者としての業績はすばらしーが、人間としてはサイテーだ。悪党としての覚悟がなさすぎる。
ってこと。
*1:思っちゃった人は、ご連絡ください。良い病院をご紹介します。