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simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

あなたはこうしてたぶらかされる

*1
過去2日に渡り、うだうだと貯金は怖いよ、フローな生き方しよー、と訴え続けてきたの。
http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090602 貯金は危険かもよ
http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090603 貯金はこうして悪さする(かも)


それは、全て、本日の主張をしたいがため。


その本日の主張とは、

大型住宅ローン減税ってのに、たぶらかされちゃーあかん!

ってこと。



さて、昨日http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090603において、「ラチェット効果」なるものを紹介したよね。ラチェット効果ってのは、実は、経済学の中では、「良いもの」として登場するの。おそらく、教科書とかを見ればきっと、「景気を下支えする役割」が書かれているはず。


なんで、景気を下支えするのか、っていうのは、昨日の図を見ると、分かる(かもしんない)。


ラチェット効果なしラチェット効果あり


まぁ、小難しいことはすっ飛ばして、要は、「ラチェット効果があると、収入が減ったのにも関わらず、支出をあんまし減らさないから、景気がそれほど悪くならずに済むんだね」くらいでいかがでしょ。


そして、昨日確認したのは、このラチェット効果を支えているのは、みんなの貯金なんだよ、ってこと。


ところが、最近、みんな、大した貯金を持っていないらしく、ラチェット効果がうまく働かず、景気はズンドコズンドコ下がって行きそーな感じらしい。


そこで政府は、このラチェット効果の仕組みを応用(悪用)して、みんなをたぶらかす作戦に出たわけ。


それが、住宅ローン減税ってやつ。しかも、今回は、大型住宅ローン減税なんてことになってんの。


昨日も確認したとおり、ラチェット効果の本質は、「収入以上に支出させる」こと。でも、普通なら、常識が働いて、「入ってくる以上に出せるわけないじゃん」って分かるから、ラチェット効果なんてあるわーけない。


ところが、「期間限定で、大型の減税」なんて見出しを見ちゃうと、理性も常識も、全て吹っ飛んでしまって、「今、買わなければ、男が廃る」ってな方向に走っちゃう。


住宅ローンってのは、35年間くらい働き続けないと持てないよーな大金を先に使っちゃう、っていう、まさにミラクル・ラチェット効果を持ってるの。


良いですか、住宅ローンっちゅうのは、「35年間でコツコツ返すってな(かわいい)代物」ではなく、「35年間、常識を忘却するという(おそろしい)契約」なんです。今後35年間、「入ってくる以上に出せるわけないじゃん」という常識がうまく働かず、ずるずると、ラチェット効果のわなにはまっていき、身を削って、景気を支えていくわけです。*2


ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「35年ローンで住宅を買うなってことではなーく、常識の忘却というおそろしい契約をするんだってことをちゃんと理解したうえで、住宅は買いましょ。間違っても、みんながそーしてるから、自分もそーしなきゃ、みたいな「流され買い」は避けましょ」ってこと。

*1:スーパーいい加減な論理展開ですので、ご判断は自己責任で

*2:念のため断っておくと、身を削って景気を支えていく、ってことは悪いことではなーい。でも、そのつもりもなく、単に大型減税につられて、そのまま強制的に身を削っているのは、ちょっとこころもとない、ってだけ。