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simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

貯金はこうして悪さする(かも)

*1
前回(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090602)、フローの世界は安全なんだけど、ストックの世界はちょいと危険ってな話をした。そんで、生活を安定させるための貯金が、かえって、危険の引き金になるかーもしんないよ、って流れ。


さて、今日は、貯金のマイナス面をお話しましょ。ただし、あくまで、ある側面を強調するために、尾ヒレをおしげもなくつけているので、そこんとこ、よろしく。


ラチェット効果って聞いたことある?


これまた、(役に立たない)経済学の(役に立つかもしんない)考え方のひとつなんです。


ラチェット効果ってのは、教科書的には、

[収入]が低下しても、低下した[収入]の割合ほどには[支出]が減らない現象のこと

ってな感じでしょか。シンプルに説明すれば、「一度味わった贅沢は、二度と手放すことができない」ということです。


さっそく図示しましょ。


ホントなら、収入(■IN)の大きさに応じて、支出(■OUT)の大きさが、臨機応変しなくちゃーならん。下図のよーなら、安心だね。


ところが、人間ってのは、なんとも情けないもんで、収入があがってるときは、そそくさと追随するくせに、収入がさがってるときは、それほどすぐには支出を抑えることができんもん(らしい)。


そんでどーなるのかっていうと、前半で貯めた貯金(青線と赤線の差)を、後半の足りない分(青線と赤線の差)を補うために、使っちゃうの。


もうお気づきのよーに、「フロー(常識)」な世界に生きてれば、ラチェット効果なんてもんが発生するわけがないの。でも、あんまし「怖さ」を理解せずに、貯金をはじめ、「ストック」の世界に足を踏み入れたとたん、ラチェット効果があなたを襲うの。普通に考えればアホくさい、ラチェット効果なんてもんを影で支えてるのが、「貯金」ってなことになーる。


そして、ここが肝心。ラチェット効果が始まると、あなたの生活は逆転しちゃう可能性が高ーい。つまり、これまでは、常識的に「○○円の収入があるから、支出は○○円に抑えておかないといかんな」と考えていたはずが、いつの間にか、「支出はどんなに抑えても△△円になっちゃうから、なんとしてでも収入を△△円確保しなくちゃ」という感じで。そんで、無理な残業してみたり、寝る間を惜しんで副業してみたりする(かーもしんない)。


しかも、「支出はどんなに抑えても△△円になっちゃうから、なんとしてでも収入を△△円確保しなくちゃ」って、どこかで聞いたことなーい?そう、国の予算ってのが、こんな感じじゃーないですか。


つまり、貯金を始めてラチェット効果に見事はまってるあなたの行く末は、借金まみれでニコニコしている国の財政と、そー変わらない、ということになーる。


ってなわけで結局何が言いたいのかって言うと、「繰り返しになりますが、みんなで大原則に立ち戻ろう。「入ってくる以上に出せるわけないじゃん」、これ常識/自然法則なり。「フロー/シンプル」な生活に戻りましょ」ってこと。

*1:ヒキツヅキお断ーりしておくと、厳密な話をしてないので、目くじら立てんでね。