レインボー話
前回、
人は普段、いろんなものを見ているようで、実は何も見ていません。先入観や思い込みを捨てて、ありのままを見る、というのは訓練が必要です。さらに、時に、http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20081110のように、見慣れたものを逆さにしてみたりして、感覚をカリブレーションする必要があります。
という感じで、せっかくほろ酔い気分で話をしてたのに、相手が(トイレかどっかに)逃げちゃった。なので、今日は、ひとり言を続けましょ。
有名な話から始めましょ。
虹って何色?
普通に考えれば、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色なんだと思うわけ。
でも、虹の写真を見てみー。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/84/TakakkawFalls2_edit.jpg
これなんて、私には、赤と黄と青の3色にしか見えんよ。(あんまし、色に敏感な生活してないから、青と藍の区別なんて、よー分からんし。)
みんな、他の人が「虹は7色だ」って言ってるから鵜呑みにしちゃって、「虹は7色だ」って言ってるだけの人って多いよね。自分の感覚を素直に信じてなーいじゃないの?
そんな人に朗報です。
虹は7色だって言い出した「言いだしっペ」は、ニュートンとされてんの*1。そのニュートンは、
Newton originally (1672) named only five primary colours: red, yellow, green, blue and violet. Only later did he introduce orange and indigo, giving seven colours by analogy to the number of notes in a musical scale.
というわけで、つまり、「最初「虹は5色」だって言ってたんだけど、音楽でドレミファソラシってのが7つあんだから、えーい、このさい、ついでに、「虹も7色」ってことにしちゃおー」ってことで、決まったらしい。単純、というか、いい加減、というか。とほほ・・・
こういう話を聞いちゃうと、結構アホくさくなって、もう「虹は7色」という妄信は捨てて、自分が見たまんまの色を答える勇気が沸いてくるでしょ?私は、堂々と言うよ。さっきの虹の写真を見る限り、虹は3色だな、って。
ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「ビジネスにおいても然り。多くの人が、何も見てなーい。そして、ありのままの自分の感覚を信じて発言することなんて、ほとんどなーい(んじゃないの?)。そんな目隠ししたよーな状態じゃ、たとえ、せわしく動き回っても、何も発見できず、タンスの角に足の小指ぶつけて痛い思いするだけだよ。まずは、自分の見たものを素直に信じる力を鍛えましょ」ってこと。
*1:いつものごとく、その真偽はどーでもいい