simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

経済学とビジネス その1


http://simpleA.cc/pineapple1/を見てもらうと分かるよーに、私の専門は、経済学だったの。それが、何を血迷ったのか、ビジネスの世界に迷い込んでしまったわけ。*1


もしかしたら、あなたは「血迷った」という言葉に、少し違和感を持ったかもしんない。なぜなら、あなたは「経済学からビジネスへ」ってのを、順当な進路と考えてるかもしんないから。これまでに、何度もそーいう人に遭遇してきたし、そー考える人が、多数派なんだろーと思う。


ところが、こっそりとお知らせします。

経済学ってのは、ビジネスとは全く違うんでーす。ビジネスを行う上で、あんまし役に立たないどころか、時には、大きな妨げになるんですぅ。*2


どんな感じで違うのかってのを、何回かに分けて、紹介していく(かもしんないし、しないかもしんない)。


(経済学のアホらしさを伝えるために、よく引き合いに出される話なんだけど、)道を歩いていたら、お財布が落ちていた、とするでしょ。もし経済学ってのを信じるとすると、そのお財布の中身は空っぽなはずだから、拾って中身を確認するのは、単なる時間と労力の無駄なわけ。*3だから、無視して、通り過ぎるのが、一番合理的な判断ってことになーる。


でも、ビジネスってのは、そんなアホなことしないでしょ。(きっと)


「営業は足で稼げー!」タイプの経営者なら、

財布の中身が空っぽかどうかなんて分からんから、とにかく、見つけたら、すぐにでも拾って、中身を確認しろ!しかも、街中の道を片っ端から歩き回って、他にも落ちてないか、確認して来ーい!いいな、1日10個は見つけてこい!そのうち、1個くらいは、中身が入ってるぞ!

みたいな感じかな。


「うちはテクノロジーの会社ですから」タイプの経営者なら、

街中を徘徊するロボットを作って、財布を見つけたら、中身を確認するようにプログラムしておこう。ロボットを作る初期投資は大きいかもしれないが、一度できてしまえば、数人で数百台のロボットをコントロールして、毎日少しずつでも、中身の入った財布を見つけることができれば、利益になるはずだ!

みたいな感じかも。


さらに、「世の中、銭ズラ」タイプの経営者なら、

酔っ払ったやつは、財布を落とす可能性が高い。だから、飲み屋の前に待機して、すげー酔っ払ってるやつがいたら、追跡しろ。場合によっては、わざとぶつかったりしてみろ。ぶつかった拍子に、ポロっと落ちるかもしれないぞ。過去に財布落としたことあるやつのリストが手に入ったら、そいつらに酒でも飲ませろ。安い酒でいいから、大量に飲ませろ。そんで、別のやつが、その酔っ払いを追跡して、財布を落とすのを待て。いいな、あくまで、落し物を拾って、交番に届けて、謝礼として1割くらいをいただくっていう合法的な行為だからな!

みたいかもねー。


というわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「ご覧のよーに、経済学ってのにどっぷり浸かってしまうと、落ちてる財布を無視する習慣がついて、畢竟、目にも入らなくなっちゃうの。そんな人がね、とにかく、落ちてる財布を片っ端から確認しなくちゃならん、ビジネスってとこに入り込むと、かなり場違いな感じがすんのが分かった?血迷ったとしか思えんわけ。なので、経済学からビジネスへってのは、意外と無謀な賭けなんよ」ってこと。

*1:そんで、今でも、深ーい森の中を、さまよい、ふらふらと。

*2:まぁ、経済学ってのも、いろいろと種類があんので、ヒトカラゲに話はできないんだけど、その辺は、大目に見てね。

*3:なんで、そんなことになるのかってのは、いろいろとゴチャゴチャ説明が必要なので、割愛します。興味ある人は、メールで質問してね。