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simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

語彙力以前の問題(その2)


私は英語を教えることがある。私の限られた経験上、多くの人が、「英単語が分からないから、英語が話せない」、すなわち、「英語の壁≒語彙(ごい)力の問題」だと思ってる(ふしがある)。


そんなとき、私の口が酸っぱめに言う。「それは語彙(ボキャブラリ)力以前の問題なんよ」と。


例えば、次のような質問:「いただきまーすって英語でなんて言うの?」


聞きたい気持ちは分かる。海外に行って、食事が目の前に並んで、さー食うぞ!という瞬間、果たして何て言ってから、食い始めるべきか?そー考える気持ちは、よーく分かる。


でも、そんな質問してちゃー、遠回りだよ。なによりまず、あなたが心の底から理解しなくちゃーならんのは、「英語は、日本語じゃないんです」ってこと。その地点から、始めましょ。


日本語じゃないんだから、日本人の生活スタイルとか、行動パターンに該当する英単語を探しても無駄なんです。意外と、このことをすぐに納得してくれる人は、少ないんですが、私が英語を教えると、いつも口うるさくののしるので、みんな、いやいや納得します。


「いただきますは英語だと何て言うか」じゃなく、「こんなとき、外人ならどうすんのか?("What would the Gaijin do?")」と観察しましょ。現物を見るんです。音声消して、海外の映画(ドラマでもOK)をよく見ましょ*1。音声が出てると、そいつが気になるので、思い切って消しちゃって、画面の中の外人の行動だけに注目してみましょ。外人、何食う?食う前、何する?食ってる最中、何してる?顔の表情は?右利きか?フタについたヨーグルトをぺろっとなめるのか?水のむのか?ひじはついてるか?・・・・・・・


こんなこと、音声消してんだから、英単語はまったく関係ないわけ。つまり、「それは語彙力以前の問題なんよ」。


まず、自分の行動パターンを捨てて、外人の行動パターンを受入れましょ。そして、その外人パターンの各細部で、「何やってるんだろ?(What's he doing?)」という質問が重要なんじゃーないかと思ったりするわけ。ヒマな人は、「外人が涙ふくとき、どんなしぐさをするのか」ってみてみー。きっと、あなたのやりかたと違うことすんよ。


でも、かなーり多くの人が、自分の行動パターンにしがみつき、「いただきまーすって英語でなんて言うの?」とオームのよーに繰り返す。


さて、ビジネスに目を転じましょ。


巷で話題の勝間和代さんが、こんなこと書いてた。

創業者が再び社長として再登板するが、すでに創業時とは競争環境も業界もすっかり変わっている。それでも創業者は過去の成功体験が忘れられず、同じやり方を繰り返しがちになるため、うまくいかない


http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMIT2n000001122008

らしい。この発言の真偽や、オリジナリティは、この際、どーでもいいわけ。とりあえず、そんな長くもないし、全部読んでみてね。そのうち、このリンクも切れちゃうだろーから。


こんなのは、社長とか、そーんなたいそうな人でなくても、日常茶飯事に発生してること。係長でさえ、それなりに自分のやり方を繰り返しがちになって、環境も業界もすっかり変わっていることを、見て見ぬ振り。誰だって後輩できると、飲みに連れてって、武勇伝(過去の栄光)+説教(押し付け)なわけ。simple Aみたいに、後輩のできない場合は、どーすっかって言うと、わいわいで誰かひっつかまえて、武勇伝垂れるわけ。(これからも武勇伝に付き合ってね)


ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「大切なのは、時には、自分の行動パターンを捨てて、他人の行動パターンってのをありのままで受入れ、「何度だって、どこからだって、やり直す」*2ことじゃーないかな、と思う(こともある)。でも、それって、難しーことだし、忘れがちなので、定期的に思い出す必要があーる*3。それはいたって、語彙力以前の問題であって、基礎的な態度の問題なんよ」ってこと。(また続く)

*1:ホントは飛行機びゅーんと飛んで海外いくのがいい、それがだめなら、繁華街に行って、外人でもジロジロ見るのが次にいい、でも、ひとつだけ、問題があって、日本にいる外人は、日本の生活パターンをしている可能性が高い。なので、仕方ないし、効率もいいので、まずは海外ドラマから・・・

*2:http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20081127

*3:http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20081110