simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

のんきな人が、いるもんだ

米国ネバダ州東部の山の地下に、1万年にわたって時を刻む「時計」をつくろうというプロジェクトがある。


電気は使わない。動力には気温の変化を使う。場所はネバダの砂漠。しかもほとんどが晴れ間で、日中と夜間の温度差が極めて激しい。この温度差によって伸縮する2種類の金属を使い、『時計』の振り子を動かすことができる。


誤差は2000年で1日、と精密だ。


http://www.asahi.com/tech/sj/long_n/01.html


こんなヘンチクリンなことをやってんのは、サンフランシスコ*1にある「ロング・ナウ(Long Now)協会」(http://www.longnow.org/)ってとこ。名前といい、やってることといい、ちょっとばかし、危なそーなイメージなんだけど、よくよく話を聞いてみると、意外とまともなんだよ。このあたりもあわせて読んでね。
http://www.asahi.com/tech/sj/long_n/02.html
http://www.asahi.com/tech/sj/long_n/03.html


要は、「もっと長いスパンでモノゴト考えましょーよ」ってこと。というわけで、9月は少し、長いスパーンな話してくつもり。


今日は、こまごまとした話に入る前に、一つだけ紹介したいことがあんの。


http://longnowjapan.blogspot.com/

ってなわけで、このブログやってる人は、自称「中学生レベルの英語で、THE LONG NOWのサイトを翻訳しようとする冒険家」。現在、「いろいろなロボット翻訳を駆使し」てやってんだけど、「トンデモ訳が続出すること必然」とのこと。なので、「堪能な方、ご覧になっていましたら、教えてください。 頼みます」だって。id:Ronronみたいなチャレンジャーだね。


なので、さっそく。

The Long Now Foundation hopes to provide counterpoint to today's "faster/cheaper" mind set and promote "slower/better" thinking.


"よりゆっくりに、よりよく"考えを促進するために、今日の"より早く、より簡単に"考え方と対照的により強調することを目指している。
http://longnowjapan.blogspot.com/2008/04/about-us2.html

ってなってるけど、ここはロング・ナウ協会を理解するうえで、一番大切な部分。なので、あえてsimpleに訳すと、

最近、なんでも「より早く」とか「より安く」なんて、どっかの牛丼屋みたいなことばっかし聞くでしょ。でもうちらは、もっと違う考え方を広めたいわけ。それは、「もっとゆっくり」とか「中身が重要よー」とかいう考え方ね。要は、「のんき」なの。そんな団体よ、うちらは。

ってこと。


ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「raitoexさんの訳を借りると、このヘンテコ時計プロジェクトは「1年でひとつ針が進む。100年ごとに鐘が鳴り、1000年ごとにカッコーが飛び出してくる、そんな時計を作りたいと思っている」らしい。東京の電車って、数分遅れただけで謝罪のアナウンスが入るでしょ。そんな生活に慣れちゃってる人たちも、ちょっとだけ、足を止めて、空でも見上げてみない?最後にゆっくりと空を見上げたのはいつだった?ってそんな「のんきな誘い」がしたくなったの。9月は「のんき」に行くよ」ってこと。

*1:サンフランシスコは、ヘンチクリンの宝庫なの