歴史に残る大どーんでん返し
GW明け早々、建設的お話です。
私は、あんまし本を読まない。なんでかって言うと、後でナカミ検索できないし、重要だなって部分をコピペできないから。そーんな主義なので、たいてい、ネット上にあるものしか読まない。(それか、書籍を電子化して、ネット上に引っ張り出してくる。http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080506)
なんだけど、たまーに図書館へ行く。図書館に行くと検索なんてしない。迷わず棚に行って、かたっぱしから題名見て、ピンと来たらそれ借りる。図書館は、あくまで「出会い」の場。最近は、NDCの510か520の棚に行く。318もついでに。
そんな感じで、ピンと来ちゃったのが、これ。
- 作者: 桑原耕司
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2004/12/09
- メディア: 単行本
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タイトルはあんまし魅力的でなーい*1。著者のことなんて知らんし、写真もパっとしない。なのに、なぜか借りちゃった。そんで読んじゃった。挙句の果てに、ここで紹介までしちゃった。みんな、読もう!
内容としては、「談合やめて、こーしましょ」って話なんだけど、そーんなことはどーでもいい。*2これは建設とか談合に関する本じゃなーい。149ページに、「日本建設業史に残るエポックメーキングな出来事」という部分がある。ここが、この物語のクライマックス。まさに日本建設業史に残る大どーんでん返しを綴った物語。何気に感動する。やったぜ、桑ちゃん!って感じで涙が出る。
ってなわけで、結局何が言いたいのかっていうと、「この本ね、建設業に興味なくても、談合やる気なくても、楽しめるよ、きっと。「暴れ坊将軍」見てるよーな感じだもん。あと、ビジネス全般に興味ある人は必読でーす。いろいろとヒント詰まってるから。そんで、もし、万が一、建設に興味がでちゃったら、犬山市の市庁舎建設の件(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080409)が5月21日に入札になるから、注目しといてね」ってこと。
(補足)
さて、ここで、4月9日に書いたことに戻りましょ。犬山市の市庁舎建設の件。
http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080409
要約すると、
(市長曰く)
[4月8日に]臨時市議会が開かれました。・・・[なんでかって言うと]新庁舎建設にあたり当初見積りをした昨年秋から今年4月までに鉄鉱石や原油などの原材料が高騰してしまい、・・・高騰分の約2億7千万円ほどの補正予算を組まざるを得ませんでした。
ってなことで、要するに、「鉄の値段急上昇で、市庁舎建設の予算が足りませーん」ってこと。
いまだに、鉄の値段は急上昇中。犬山市は再び大ピーンチ。おそらく、このままで行けば、さらに数億円足りなくなる(かも)。正念場だよー。果たして、2週間後(5月21日)の入札はどうなるか?さらに、落札後、倒れない市庁舎は建設できるのか?*3これは、決して対岸の火事ではない。なぜなら、(1)国際的な資源の奪い合いは日本という国全体にとっての一大事、(2)市庁舎建設ってのは、すでに各地で計画中だし、今後も計画されてるので、あなたの市にもやってくる、(3)地方財政は、国からの補助金などで支えられてる部分があんので、地方財政危機は国民全体の危機(負担)、(4)....(永遠に続く)
市庁舎建設なんて細部に現れる「グローバルな大うねり」を感じてね。