simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

なーんもやらん、という目標



誰が言ったんだかよー分からんけど、こんなジョークがある。

A scientist is someone who learns more and more about less and less, and ultimately knows everything about nothing. A Philosopher is someone who learns less and less about more and more, and ultimately knows nothing about everything.


*1
http://www.scaruffi.com/politics/quotes.html

ってなわけで、だいたいの意味としては、

科学者っちゅう奴は、より狭ーいことについて、より多ーくのことを知ろうとする。んで、行き着く先は、「どーでもいい事について、なーんでも知ってる」人になる。逆に、哲学者っちゅうのは、広ーく浅ーく知ろうとすんので、結果「どーんなことについても、なーんも知らん」人になる。

みたいな感じ。


simple Aの思い描く理想の「ビジネス」ってのは、おおよそ、このジョーク後半で、「哲学者」を「経営者」に、そんで「知る」ってのを「やる」って感じで変換したもの。


つまり、

経営者っちゅうのは、広ーく浅ーくやろうとすんので、「どーんなことについても、なーんもやらん」人になる。

こんな状態を極限として、漸近していく過程が、「ビジネス」なわけ。だから、「ビジネス」の完成形は、ホント何もせんのに、なんでだか動いていく会社や仕組みってことになる。(現実には、そんなもんないけどね。)


ここで2つ。

  1. 「どーんなことについても、なーんもやらん」ようになるためには、その途中、哲学者と同じで、とりあえず何でもやろう(知ろう)としなくちゃいけない。「やらせる」サイクル(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20080211)を思い出して。
  2. お給料の構造として、科学者(専門家)は1件で10万円もらえるとしたら、経営者は10万件を1円/件でやるので合計10万円ってことになる。


ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「なーんもやらん("Do nothing about everything!")ってのは、なーんもできんってのとは、ちょいと違う。いざとなりゃできんだけど、あえてやらん。そういう状態にしておくってのが大事なんじゃないかなと思ってるから、前に、「やらせる」サイクルなんちゅう、エラくシンドい長い道のりを提示したんだよ」ってこと。

*1:こんなバリエーションも。http://books.google.co.jp/books?id=u4wb1EQWQD0C&pg=PA31&lpg=PA31&dq=%22There+is+a+joke%22&source=web&ots=X4DfTpGGmF&sig=qloeQiUIvb5_1iWgzCIts3BWbgA&hl=ja