simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

まずは前例踏襲からぬけ出そう



シンプル党として、未だに、よー分からんもんがある。


その名も「並び請求」。


馴染みがない人は、こちらへ。
http://www.sakkyoku.net/article/68607310.html


仕事柄、源泉徴収対象職業の人とお付き合いが多々あるので、そんな人たちに「なんで並び請求なの?」って聞くと、たいてい「88,888円から10%控除すると手取りは80,000円だから」みたいな応えが返ってくる。(8万、先にありき)


たいていの人たちは、前例を踏襲しているだけ*1だろーから、理由について考えたこともない(はず)。だけど、私が勝手に状況から想像するに、大昔に、ある発注主とある請負人との間で、多かれ少なかれ、こんな会話がなされたんじゃなーいかな。*2

発注主:この仕事、80,000円でお願いします。


請負人:分かりました。じゃ、税金の源泉徴収分(8,888円)を乗せて請求しますんで、80,000円振り込んどいてください。


(賢い)発注主:せんせー、かなりの商売上手ですね!仕方ありませんね、源泉徴収分はうちで吸収しましょう。
(賢くない)発注主:そーなんですか。そんな税金がかかるんですね。分かりました。80,000円振り込むようにします。


こんな感じでなんとなく始まった「じゃ上乗せ請求」制度は、現状どーなってんのかっていうと、おそらく

発注主:この仕事、(源泉徴収後ぴったんこ8万ってことで)8の並びでお願いします。


請負人:分かりました。じゃ、(手取りぴったんこ8万ってことで)88,888円で請求しますね。

ってな感じで、お互いの了解事項ってことになってて、誰もその理由を問わない(はず)。


ところが、「並び」の仕事を2件請け負ったとき、問題*3が発生する。


88,888円の仕事を2件だから、請求金額は177,776円。


はて、

  • 177,776円の10%(17,777円)を引いて159,999円振り込むべきか
  • 88,888円の10%(8,888円)を引いた80,000円の2件で160,000円振り込むべきか

ってなことになる。*4


結論からすると、「どっちでもいい」らしい。しかも実際、発注主によってマチマチな対応をしている。


ってなわけで、結局何が言いたいのか、って言うと、「シンプル党としては、この「どっちでもいい」ってなことがイヤなの。しかも、「88,888円から10%控除すると手取りは80,000円だから」っていう神話を信じてる人が多いのに、2件のときに159,999円が振り込まれるのは、ちょいと神話の崩壊で悲しいの。なので、いっそのこと、この全体に無意味の雰囲気ただよう「並び請求」は、もうやめにしたほうがいいんじゃないかと思うよ。手取りで8万円欲しいなら、9万円請求すればよい*5。とにかく、無自覚な前例踏襲からぬけ出そうよ。きっといいことあるよ」ってこと。

*1:それ以外に、これをちゃんしたと説明が見つからん

*2:もし真相をご存知の方がいれば、こっそり教えてください。

*3:まぁ、実務上、たいした問題でもないんだけどね。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1212400492

*4:実際は、ここに消費税がうんちゃらかんちゃら関わってくる

*5:イチキュッパ効果を狙いたいんだったら、89,800円だね