一丸となる
今の時期、会社も国も地域も、そこらじゅうで、一丸(イチガン)となってサバイバルしなくちゃならんよーな雰囲気でしょ。
ところが、「一丸となる」ことについて、頭では理解してても、実行するとなると、ついつい道を外しちゃうってな場合があるわけ。
なので、あえて、整理しときましょ。そして、振り返りましょ。
「一丸となる」ってのは、文字通りに受け取ると、こんな感じなんだけど、
写真:http://blog-imgs-17-origin.fc2.com/s/h/o/shonaifc2002/110626-6-05.jpg
大人な意味としては、これじゃーいけない*1、ってことくらい、ほとんどの人が理解しているわけ。でも、(会社でも国でも地域でも)かなーり多くのケースで、こんな状態なわけ。
念のため、整理しておきましょ。文字通りに受け取ると、「一丸となる」ってのは
- ボールのところにみんなが集まる
- ひと悶着した後、ボールが、集団からけりだされる
- みんなでボールを追って、次の場所へ移動する
ってな状態。あなたの会社はどう?まじめな顔して、子供のサッカーしてない?
じゃ、一体全体、大人な意味としての「一丸となる」ってのは、どーいうことなんでしょね?
これを見ましょ。
この写真に、赤青のユニフォームを着た人(攻めてる人たち)は6人くらいいるんだけど、これが一丸となってる状態やね。シンプルに解説すると、赤い線にパスが出ると思ったので、守ってる人たちは黄色い方向に動いた。ところが白い線にパスが出て、ゴーーーーーーール!、ってこと。(詳しくは、リンク先の「蹴球計画」さんの解説を読んでね)
一丸となって、みんながそれぞれ自分の役割をうまく演じたから、ゴールになったので、みんながみんな、すごいんだけど、(シンプルに)一人だけ注目しておきましょ。
上写真の赤矢印の先っちょの人いるでしょ。この人は、単に「ここに居た」だけなんだけど、この人がこの瞬間、ここにいなかったら、この最後のパスはうまく通らなかった(かーもしんない)わけ。だから、この人はとっても重要な役割を演じたんだよ。でも、あまり表舞台で評価されることはないはずだよ。
ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「特にビジネスの世界でね、全社一丸となって、という場合、子供のサッカーみたいじゃー困る。でも、現実には、そーなってる場合が多い。さらに、それじゃーいけないってことを、頭では理解してる場合がかなーり多い。そーすっとね、どーすりゃ、大人なサッカーに脱皮するのか、っていうコツが重要でしょ。そのコツってのを70文字以内に縮めると、白矢印のパスを出した人と、受けた人ってのは、放っておいても育つもんだから*2、「赤矢印の先っちょの人」をいかに育成するのかってのが肝要なのさ。いつかその話でもしましょ」ってこと。