誰だ!オレのチーズを食ったのは?
「今さら、この本はないだろう」と思う人もいるかもしんないけど、意外と、この昔の本って、いいかもよ。短いし。
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11
- メディア: 単行本
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内容はいたってシンプル&ストレート。
世の中は変わり続ける。だから、変化に対して、柔軟に追随しましょ。
ってだけ。後は、かなり短いものなので、とりあえず、読んでみぃー。
本の内容は、読みゃー、すぐ分かる。読んだだけじゃー分からんことがあるとすると、それはタイトルの謎。
英語タイトル:「Who moved my cheese?」
日本語タイトル:「チーズはどこへ消えた?」
英語が苦手って人でも、「move」の意味くらいは辞書調べれば分かるはずなので、全体的になんとなく分かるよーな気がするでしょ。要は、英語タイトルは「誰がチーズを動かしたのか?」ってな感じ。「チーズはどこへ消えた?」なんて、どこにも書いておまへんがな。不思議やな。
これについて、かなーり立派な解説があんので、引用しときましょ。
[この]タイトルは、日英の発想の違いが読み取れます!
日本語は「状態」志向で、英語は「動作」志向と言われますが、
はたして、どうなのか、観察してみましょう!
⇒ 日本語の「チーズはどこへ消えた?」では、チーズの状態に着目。
1)チーズの行方(チーズ失踪事件の結果)が気になる
2)チーズの無い現状が許せない
3)なんでこんなことに…、と後悔
⇒ 英語の「Who Moved My Cheese?」では、犯人の動作に着目。
1)チーズをさらった犯人(チーズ失踪事件の原因)が気になる
2)そのようなことをした犯人が許せない
3)犯人の動作に対する責任を追求
さて、上記の福光さんの指摘を個人的には信じてるんですが、いつものごとく、その真偽のほど*1は、ここでの話にとってはどーでもいんです。
考え方としちゃ、言語の問題とは関係なく、「状態」志向な人と、「動作」志向な人がいるんじゃーないかと思うわけ*2。つまり、二つの志向があるんだね、ってな、おおらかな感じでいいと思うの。
差しさわりのない範囲で、具体例を示しましょ。*3
「状態」志向な人たちが集まる会議っちゅうのは、
うちの製品は、売れないな、と感想
売れない状態が許せない、と憤慨
なんでこんな不景気に…、と後悔
てな感じで、会議は延々と続く。(空転型)
「動作」志向な人たちが集まる会議っちゅうのは、
誰が、うちの売上を、かっさらっていったのか、と思考
そんなことをした他社が許せない、と憤慨
どうやって落とし前をつけてやるか、と検討
てな感じで、会議はヤバい方向へと進む。(闘争型)
ってなわけで結局何が言いたいのかって言うと、「これはどっちがいいって話じゃーないの。単に二つの(極端な)志向があるかもしんなくて、その二つをバランスよーくコントロールしましょうね。そしてこの短い本を読むときは、「状況の変化にいかに対応すべきか」なんて、今となっちゃーどこにでも書いてそうなことをありがたく拝聴するだけじゃなく、タイトルのわずかなズレから、もっと多くを学びましょ」ってこと。