simpleA記

馬にふつまに 負ほせ持て

経済学とビジネス その2

(途中、坊主頭がさらに坊主頭になる話が挟まってんけど)前回*1、「経済学からビジネスへってのは、意外と無謀な賭けなんよ」って話をした。


今日は、そんな無謀な賭けに出た私が、なーんで、今は、経営コンサルティングっちゅう、「ビジネスについてお話しまーす」みたいなお仕事してんのかってところに行きましょ。


前回、「無謀な賭け」と言ったのは、あくまで便宜上言っただけで、実際には、「算段した挙句の慎重なる行動」なわけ。それが、傍目には、「無謀な賭け」と見える(かーもしんない)ってだけのお話。


じゃぁ、どーいう算段なのかってところが重要だよね。


まず、15年くらい前に遡ってみましょ。


私は大学の卒論で、「マンデル・フレミング・モデル(以下、MFモデル)」っちゅうもんに関して、あれこれと検討し、その元になっているISLMモデルがうんちゃらかんちゃら、・・・・ということを書いた。


このMFモデルってのは、金融政策や財政政策の理論的な裏づけになってるかーもしんないもんで、一応知っておくと、政府は次どんな手を打ってくるのか、そして、その手はどんな結果をもたらすのか、ってのが分かるかもしんない。


ところがMFモデルが教えてくれるのは、金融政策や財政政策についてであって、そんなもん知ってたって、ビジネスにおいて、なーんにも役立たんわけ。MFモデルを頼りにビジネスなんてしてたら、闇の金融からお金借りんといかん状況になっちゃうよ。(きっと)


しかーし、「役に立たん」で、終わってしまったら、知恵がない。男が廃る。


紆余曲折の末、私はこう考えた。

こんな役に立たんMFモデルなんちゅうもんに、大学生活の全てを費やしちまったのではなく、「モデルを通して世の中を見る」っていう態度の習得に、大学生活の全てを費やしていたんよ。

ここに勝算ありと、算段したわけ。


ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、

ビジネスの世界では、経済学の知識ってのは全く役に立たなーい。ところが経済学に全力でぶつかった過去は無意味かっちゅうと、そーんなアホなこともない。経済学を通じて、モデルの立て方・使い方を身に付けたおかげで、世界はこんな(http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20071112)見え方をしているわけ。だから、私が今、経営コンサルティングっちゅう仕事してんのは、経済学の知識を使ってるわけではないのはもちろん、ビジネスの知識を使ってるわけでもなーい*2。唯一使ってるのは、モデルという手段なわけ。そして、その領域において、結構長ーい蓄積があるかもしんないよー。


そーんな私は、声を大にして言いたい。何をするかなんて、どーでもいいわけ。そんなもん、さいころ振って決めましょう。でも、決めたからには、とことんやりましょ。とことんやると、何かが残るかもしんないよ。


目の前の「どーしよーもなく些細なこと」を徹底的に掘る
http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20081219
http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20071221


大事なのは一生懸命全力でやること
http://d.hatena.ne.jp/future-human/20090121

ってこと。


というわけで、京都・大阪では、やるからには、徹底的にやりましょ。

*1:http://d.hatena.ne.jp/simpleA/20090227

*2:厳密に言うと、語弊がありありだけど、そんなこと気にしない、でね。