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ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
- 作者: 梅田望夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2007/11/06
- メディア: 新書
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ひょんなことから、梅田さんご本人から、最新本をいただきました。ありがとうございました。
メールで直接「お礼と感想」を言うことはできるのですが、それでは『ウェブ時代をゆく』のメッセージでもある「開の発想」に反してしまいます。しかも、Web上でこうして書いていれば、必ず「梅田レーダー」にひっかかるであろう、と確信していますので、あえてここに書かせてもらいます。
私が梅田さんから学んだ一番大きなことは、「毀誉褒貶っていいじゃん、楽しいじゃん」というようなことです。『ウェブ時代をゆく』の170ページに
ブログを書き「不特定多数無限大」と向き合うことでときどき味わう苦しさは、知的生産においてきわめて重要なプロセスなのである。
と書いています。私はこの一文こそ、梅田さんの「思想」を端的に表現しているものだと思います。ただこの文だけを読んでしまうと、「苦しいのか?」と思われてしまうので、真意を誤解されないように、必ずニコニコ(ニヤニヤ)しながら、この一文を声に出す必要があると思います。
というわけで、『ウェブ時代をゆく』を読み、また毀誉褒貶の中でもまれたいと思い、はてなに帰ってきました。自分のできる範囲で、「ネット空間の日本語圏を知的に豊穣なものに」することこそ、最大の「お礼と感想」になると考えています。
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(途中書評らしきものが入りましたので、一応前々回からの続きになります)
「シンプルってすばらしい!」とみんなが絶賛、と思いきや、次の10件を見てみますと、
http://www.google.co.jp/search?q=%22it+is+always+the+simple%22&start=10
"It is always the simple statements that get us in trouble" -Adrian J. Ivinson
問題を引き起こすのは、いっつもシンプルな言葉だ。
"It is always the simple things which bite us in the butt." -5 Bears Research
やっかいなモンをたどると、いっつもシンプルなモンが原因なんだよ。
などなど、「シンプル悪」が散見されます。
そんなわけで、結局何が言いたいのかって言いますと、モノゴトをシンプルにするということは、良いことも悪いことも、前よりよく見えてくる、ということです。また、シンプルであり続けるということは、外から見ても、良いことと悪いことがはっきりとわかってしまう、ということなのです。
simple A はいつもクライアントに対して、「シンプルに行きましょう」と提案しますが、時に「シンプルにしたら、とんでもないことになっちゃった」ということも発生します。でも、それはシンプルにしたから分かったことで、これまではごちゃごちゃしたモノの陰で、単に誤魔化されていただけです。(きっと。)
そんな感じで、simple A は日々仕事に励んでいます。
シンプルにしたい方、したい会社さん、ご連絡お待ちします。
連絡先は、こちら(http://simplea.cc/contact/)(http://simplea.cc/grape4/)をご覧ください。